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第零話


 異界より新たな来訪者が、古城に足を踏み入れる。
 彼らはまだ、この城が死者さえ捕らえて放さない呪われた地であることを知らない。
 しかし120年前の災厄の際に約束された、解放の時もまた近い。
 彼らが私の望みを叶えてくれることを期待しつつ、観察を続けるとする。

 

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